期間中1,113作(選考対象914作)の「花の川柳」が寄せられました。応募者の皆さん、ありがとうございました

 お寄せ頂いた作品の中から選考委員会(安藤操委員長)が選んだ受賞作品を発表致します。
 なお、受賞者の皆さまには賞品と共に、選考結果の記載された当財団機関誌「花の心85号」を送付させて頂きました。
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主催●公益財団法人花と緑の農芸財団 協賛●株式会社花の企画社/農事組合法人花の生産舎組合
 協力●NPO法人なりた花の会/花の会野田/行徳いきいき花の会


優秀賞


引かれた手 引いて母の手 彼岸花  (チュン子すずめ/吹田市)
【選 評】
火炎のように鮮やかな曼殊沙華を「彼岸花」と言うのは、秋の彼岸の頃に野山を見事に彩って咲くからです。
お墓参りに歩行の心もとない老母の手を引いて歩む姿は、とても微笑ましい。
手に手をつなぐ親子の愛情は羨ましいほどに素晴らしい。

花冷えに ふたりにひとつの カーディガン  (カジ/豊島区)
【選 評】
ぴったりと寄り添った若い二人の何とも羨ましい愛の姿ではありませんか。
「ふたりにひとつ」と言う表現に細やかな心遣いが通っているのです。

母と来て 訛りに戻る 花菜径  (落穂/戸塚区)
【選 評】
町に出て来て、普段は使わないふるさと言葉が、久しぶりに母と共に花菜の咲き誇る道を行くと蘇って来たのです。
「訛りに戻る」の言い回しがとても巧みで、共感を呼びます。