期間中1,113作(選考対象914作)の「花の川柳」が寄せられました。応募者の皆さん、ありがとうございました

 お寄せ頂いた作品の中から選考委員会(安藤操委員長)が選んだ受賞作品を発表致します。
 なお、受賞者の皆さまには賞品と共に、選考結果の記載された当財団機関誌「花の心85号」を送付させて頂きました。
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主催●公益財団法人花と緑の農芸財団 協賛●株式会社花の企画社/農事組合法人花の生産舎組合
 協力●NPO法人なりた花の会/花の会野田/行徳いきいき花の会
 

■最優秀賞 
 家の庭 花とみどりの 貯金箱
(麻志穂/仙台市)
【選 評】 庭の手入れは、とても大変ですが、草花の見事な開花を夢見て朝に夕べに暑い日も寒い日も頑張る姿を見かけると、思わず声を掛けたくなります。「貯金箱」とは、よくも表現しました。小さな種子や球根が大きく生長し、鮮やかな花々を見せてくれる。秀逸の作品です。

■優秀賞

 引かれた手 引いて母の手 彼岸花
(チュン子すずめ/吹田市)
【選 評】 火炎のように鮮やかな曼殊沙華を「彼岸花」と言うのは、秋の彼岸の頃に野山を見事に彩って咲くからです。
お墓参りに歩行の心もとない老母の手を引いて歩む姿は、とても微笑ましい。手に手をつなぐ親子の愛情は羨ましいほどに素晴らしい。

 花冷えに ふたりにひとつの カーディガン(カジ/豊島区)
【選 評】 ぴったりと寄り添った若い二人の何とも羨ましい愛の姿ではありませんか。
「ふたりにひとつ」と言う表現に細やかな心遣いが通っているのです。

 母と来て 訛りに戻る 花菜径(落穂/戸塚区)
【選 評】 町に出て来て、普段は使わないふるさと言葉が、久しぶりに母と共に花菜の咲き誇る道を行くと蘇って来たのです。
「訛りに戻る」の言い回しがとても巧みで、共感を呼びます。

■佳作   廃校の 花壇枯らさぬ 絆あり(やじろべー/白子町)/ 鬼ごっこ 抜けて水やる 花当番(ナンサン/横浜市)
      八分咲き までが楽しい 恋の花(さごじょう/清須市)/ 母の名の 花ふくいくと 車椅子(マリンバ/神戸市)
■花の心賞 一輪の 花とアナタの いる暮らし(ほり・たく/いわき市)/ 妻と花 どちらにピント 合わせよう(ナンサン/横浜市)
      手を掛けて 話せば花も 喋りだす(浜千鳥/隠岐の島町)/ 子どもたち 野に咲く花の ようになれ(メダカおやじ/寝屋川市)
      花の名を 二つおぼえて 三つ消え(京子/八千代市)  / 花丸の テスト嬉しい ランドセル(泉州男/高石市)
      
三歳の ころはお花と 話してた  (浜ぶどう/米子市)   照れながら 花束渡す 父が好き  (黄くま/大分市)