飯高壇林
匝瑳市飯高
壇林(だんりん)とは、栴檀(せんだん)林の略語。
僧侶の集まりを栴檀の林にたとえ、寺院の尊称であると共に仏教の学問所を意味します。
飯高壇林は、天正8年(1580)から明治7年(1874)まで、日蓮宗の最古・最大・最高の教育施設として栄え、多くの名僧を輩出しました。
(立正大学の源流・前身でもあります)。
徳川家の公認・保護を受け、特に家康側室の養珠院(おまんの方)の信仰が厚く、その子水戸頼房と紀州頼宣によって重要文化財に指定される諸堂の寄進を受けています。
建具を付けていない吹き抜けの大きな講堂に入ると、往時の優秀な僧侶たちが経を学び、議論を交わしていた姿が目に浮かんできます。
平成9年から始まった総門や講堂の大修復も昨年ようやく終わりました。
花と緑と農芸の里からは、車で国道296号・東総広域農道を通って約15km。周囲の天神ノ森は樹齢千年を超えるという杉の木や、スダジイ(椎の木)の大木に囲まれ、凛とした雰囲気を持った静謐な森です。
|