公益財団法人花と緑の農芸財団

八鶴湖(はっかくこ)

 今から400年ほど前の慶長19年(1614年)、大御所様(徳川家康)が、鷹狩りのために現東金市を訪れることになり、現船橋市から東金をほぼ直線で結ぶ[東金御成街道]がわずか2ヶ月で敷設されました。
 宿泊所として東金城址に[東金御殿](現東金高校)や陣屋も建造され、その回遊式泉水庭園の一部として作られたのが現在の「八鶴湖」です。元々あった小さな池を広げ、弁天島を設けて整備。[東金御殿]の敷地は、船橋の船橋御殿や千葉の御茶屋御殿より広かったと言われています。
 東金を訪れた当時既に古稀を迎えていた家康は、その数ヶ月後には豊臣家を討つ大阪城攻め(大阪冬の陣)のために遠路大阪へ赴きます。天下人となり関東一円へ出向いた家康の鷹狩りは、単なるレクリエーションではなく、領地の視察と同時に武将としての健康維持の意味合いが強かったと想像できます。

 八鶴湖近くには市内や湖畔を一望できる最福寺、本漸寺などの由緒ある寺院があります。東金市の中心部からほど近く、JR東金駅からも徒歩で10分。車では千葉東金有料道路の東金I.C.から国道126号経由で旧道を通り約10分、[花と緑と農芸の里]からは、車で約21km。

 「八鶴湖」は面積36,300平方メートル、周囲約1,000m。毎年春になると桜の名所として県内外から多くの花見客が訪れます。
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八鶴湖
■住所 千葉県東金市東金1415-1 [googleマップで見る]

◆東金の奥座敷 湖畔の「八鶴亭」について◆

1885年(明治18年)、裕福な経済人たちが資金を出し合い建設したのが旅館「八鶴館」の始まりでした。美しい八鶴湖の四季を満喫できる最高の立地と、贅を尽くした建物(木造3階建・数寄屋造り)は永く多くの文人たちに愛されてきました。 国登録有形文化財の老舗旅館「八鶴館」は2006年(平成18年)からは料亭「八鶴亭」として再スタート、ギャラリーや音楽ホールとしても活用されています。 
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■所在地=東金市東金1406番地 [googleマップで見る]
■TEL 0475-54-7830
■定休日 毎週火曜日
■営業時間 ランチ11:30〜14:00/ディナー17:00〜20:00(いずれも予約が必要です)
■WEB SITE http://www.hakkaku-tei.jp/

八鶴湖(はっかくこ)
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