瑞々しいグリーンが心を落ち着かせてくれる苔玉。
小さな世界の中に雄大な景色を再現します。
初夏、花と緑と農芸の里[和い処(にぎわいどころ)]に
園芸家・山田光夫さんを迎えてオリジナルの苔玉作りの会を開催しました。

苔玉作りのベースとなる用土には、通常「ケト土」という湿地や川などに長年堆積して炭化、土状になったものを使用します。今回はそのケト土に改良を加え、握る・覆う・丸める・貼り付けるなど様々な作業をより容易に出来るような新しいタイプの用土を用いました。
 寄せ植え素材は、黄金班入りセキショウ(石菖)、フウチソウ(風知草)、ギボウシ(擬宝殊)、アシタカジャコウソウ(愛鷹麝香草)の4種、苔は乾燥に強い山苔を使用しました。
 参加された皆さんは、きれいに丸く仕上げるのに苦労されていたようです。
 完成した苔玉は和風の趣きある器に、保水・通気性に優れた中粒の軽石を敷いた上に置きました。当分は日陰に置いて根付きが確認された頃には、玄関などに飾り、夏の風情を楽しめます。

 

2012年7月10日(火)開催 晴れ
最高気温27.6℃/最低気温22.0℃

2012年7月24日(火)開催 曇り
最高気温25.8℃/最低気温21.6℃
   

講師の紹介 【山田光夫:やまだみつお】 園芸家。英国国立園芸協会認定マスター。昭和27年6月13日、東京都江東区生まれ。花の企画社に15年勤務の後、現在はフリー。
首都圏9箇所のカルチャースクールでガーデニング・園芸講座の講師を務める。東京都ハンギング・バスケット展において優秀賞、技術賞を受賞。また第1回[国際バラとガーデニングショー]のハンギング・バスケット部門でもブロンズ賞を獲得。日本テレビの「楽しい園芸」や、東京12チャンネルの「TVチャンピオン・ガーデニング王決定戦」の審査員など、テレビ出演も増えています。