苔玉作りのベースとなる用土には、通常「ケト土」という湿地や川などに長年堆積して炭化、土状になったものを使用します。今回はそのケト土に改良を加え、握る・覆う・丸める・貼り付けるなど様々な作業をより容易に出来るような新しいタイプの用土を用いました。
寄せ植え素材は、黄金班入りセキショウ(石菖)、フウチソウ(風知草)、ギボウシ(擬宝殊)、アシタカジャコウソウ(愛鷹麝香草)の4種、苔は乾燥に強い山苔を使用しました。
参加された皆さんは、きれいに丸く仕上げるのに苦労されていたようです。
完成した苔玉は和風の趣きある器に、保水・通気性に優れた中粒の軽石を敷いた上に置きました。当分は日陰に置いて根付きが確認された頃には、玄関などに飾り、夏の風情を楽しめます。 |