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【左】明治21年刊行「日本植物志図篇」・・・富太郎が図を描き、石版印刷した自費出版。 【右】明治33年刊行「大日本植物志」・・・完璧な記載と精密植物画は世界的な評価を受けた。 |
と本人が語っているように、植物学に対して持つ並々ならぬ情熱に対して、実生活では極端に金銭感覚、経済観念に乏しい面をもっていたようです。30歳を過ぎ東京大学の助手として採用された頃、当時月俸15円の身で重ねた二千円もの借金を、同郷の三菱財閥・岩崎家に肩代わりしてもらった事も。その後も借金は膨らみ続け、再び困窮に陥り大切な植物標本を手放そうというときにも二人の
彼の場合、お金の使い方は少々常人には理解しがたいが、いわゆる浪費家とも放埒とも違う。しかもいくら借金が
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