人形たちの安住の地がオープンしました。
おかえりなさい。故郷へ。


長く続いた全国巡回展を終えた人形たちが、心を休めるための穏やかな空間が、2010年4月24日オープンしました。長野県飯山市[高橋まゆみ人形館]。開館後3ヶ月にも満たない7月1日には入館者数5万人を記録する人気ぶりです。自然豊かな飯山市を縦断するローカル線(JR飯山線)の「北飯山駅」から徒歩5分、雪国ならではの雁木(がんぎ)造りの町並み、古刹の鐘の音響く寺町の一角に位置し、落ち着いた展示スペースで、高橋まゆみさんの人形たちが迎えてくれます。館内には、創作工房、喫茶室やショップ、映像スペースも併設されています。じーちゃんやばーちゃんの明るい笑顔に会いたくなったら、是非訪れてみて下さい。


I N F O R M A T I O N
■住所
 〒389-2253 長野県飯山市飯山2941-1
      TEL. 0269-67-0139 FAX. 0269-67-0141
     (JR飯山駅から徒歩15分/JR北飯山駅から徒歩5分) 地図


■休館日
 毎週水曜日(祝祭日の場合は開館、翌日休館)/年末年始(12月29日〜1月3日) 展示替のため臨時休館あり




心に優しさが満ちてくる 懐深い日本の里、信州いいやま。


万葉の頃から多くの詩歌に謳われた千曲川(信濃川)の流れのように穏やかな時が流れる里、飯山市。周囲を斑尾高
原・信濃平・なべくら高原・戸狩温泉など豊かな自然資源に囲まれ、雪国の小京都と呼ばれる市街地は江戸時代から続く寺町文化や飯山仏壇・内山紙などの伝統工芸で栄えました。また、有名な唱歌「朧月夜(高野辰之作詞)」ゆかりの地として世に知られ、詞の世界そのままの風景が今も随処に残っています。

2002年(平成14年)に公開された映画「阿弥陀堂だより(南木佳士原作/小泉堯史監督・脚本)」では、ロケ地として「棚田百選」に選ばれた福島新田の棚田、歴史ある庵や神社、緑濃いブナの林、岩魚の魚影映る清らかな渓流など映画全編を彩る四季折々の風景のすべてが飯山市内で撮影されました。唯一のオープンセットの阿弥陀堂は今も山の中にひっそりと佇んでいます。


10月中旬には、[高橋まゆみ人形]のある市街地で、「寺めぐり寺宝展」を開催、普段は拝めない神社仏閣の宝物が公開されるほか、農産物祭りや町中に花があふれる「花フェスタ:寺町花街道(写真右)」が同時開催されます。(終了しました)
http://www.iiyama-ouendan.net



本記事は2010年秋に発行の「花の心第59号」に掲載されたものです。

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