C司法保護記念切手 昭和22年(1947)5月3日に日本国憲法が施行されたことを記念して発行された2種の切手は額面50銭切手に「母子と国会議事堂」が、額面1円切手には「5月の花束」が図案として描かれています(CA)。この2種の切手と憲法前文を(日本語/欧文)で記した記念シートも同時に発行されています(売価3円)。また、この切手は先の「菊花紋章」が使用された最後の切手として歴史的にも貴重とされています。同じ年の9月13日に発行された「司法保護記念日(戦前の司法保護デー)記念切手の図案には「スズランを持つ手」が採用されています(CB)。「幸福の再来」というスズランの花言葉に由来する図案だったと思われます。この切手に描かれた美しい女性の手の小指が少し大きいのではないかと収集家の間で話題になり、モデルとなったとされる当時の逓信省へ勤務する女性の手をわざわざ確認しに出向いたマニアもいたとか。ちなみに「司法保護記念日」は昭和27年(1952)から毎年11月27日の「更生保護記念日」に移行されました。
「5月の花束」■種別=記念切手 ■額面=1円 ■発行日=昭和22年5月3日 ■発行数=1千40万枚/
「スズランを持つ手」 ■種別=記念切手 ■額面=2円 ■発効日=昭和22年9月13日 ■発行数=三百万枚
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