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G自然保護シリーズ
高度経済成長の負の遺産として様々な公害病や大気汚染、環境破壊が社会問題として顕在化した時代。昭和46年(1971)に環境庁(現環境省)が発足、翌年にはスウェーデンのストックホルムで国連人間環境会議が開催されました。
そして昭和49年(1974)にレイチェル・カーソン著『沈黙の春(日本語訳)』が出版され昭和50年(1975)には有吉佐和子が書いた『複合汚染』がベストセラーになりました。世の中の自然保護への気運が一層高まり、そんな流れの中で5年間に亘り発行された切手が「自然保護シリーズ切手」というわけです。昭和49年(1974)3月25日に第1集の「哺乳類」の「イリオモテヤマネコ」発行後、第2集の「鳥類」、第3集の「爬虫類・両生類・魚類」、第4集の「昆虫」に続いて発行された第5集が3種類の「植物」です。絶滅危惧U類(国のレッドデータブック)のコウシンソウ(GA)の他、サクラソウ(GB)、コマクサ(GC)など日本固有種が図案になりました。これらは日本初の「学名入り」の切手です。
「サクラソウ(桜草)」 ■種別=特殊切手 ■額面=50円 ■発行日=昭和53年4月12日 ■発行数=3千万枚/「コウシンソウ(庚申草)」 ■種別=特殊切手 ■額面=50円 ■発行日=昭和53年6月8日 ■発行数=3千万枚/「コマクサ(駒草)」 ■種別=特殊切手 ■額面=50円 ■発行日=昭和53年7月25日 ■発行数=3千万枚 |