公益財団法人花と緑の農芸財団
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私は10年前、東京から千葉県山武市に引越してきました。花の里のスタッフの方々とも、すぐにお知り合いになりました。 この土地の花、風景、 行事など「いいなー」と思えば水彩画に描いています。 しかし、鯉のぼりの絵だけは、まずイメージがあって描きました。

ある日の冬、山武から東金へ行く車中で私のイメージどおりの景色に出会いました。農家の前には田んぼ、背景に小高い裏山、そして鯉のぼり用の高いポールが立っていました。
5年間探した風景です。
翌年の春、その農家に伺い田植えが終わった翌日に鯉のぼりを描かせて頂きたいとお願いしました。
近頃、沢山の鯉のぼりを泳がすイベントが各地で行われていますが、子供の健やかな成長を祈る本来の姿ではないような気がしていました。そのようなわけで、私は鯉のぼりの風景にこだわったのではないかと思います。

そして出来上がったのが、この鯉のぼりの絵です。