公益財団法人花と緑の農芸財団
Reader'S page たねまき めぐり会えた鯉のぼり 「場」を創るということ 花と緑と農芸の里を描く 方言は言葉の花 心の中の大切な花 子どもの心を育てる 大手町の花と緑 心を耕し、心に種を播く。 ちいさなかごに 花に恋して

花と緑の農芸財団で農芸塾生・研究生・職員として五年間お世話になった後、地元へ戻り、福祉の仕事を始めたり、結婚・出産など、生活に様々な変化がありました。
小さなことでも、新しいことに一歩を踏み出すのは、私にとってとても勇気のいるもので、その度に町の中のちょっとした自然の移り変わりを感じることで勇気づけられてきました。

いまは、子どもたちと家の小さな花壇やプランターに花や野菜を植えて世話をすることが、生活の中の楽しみになっています。
昨年は一昨年に長女が小学校で栽培したオクラの種を採っておいたものをまき、苗六本から六百本ほど収穫できました。毎朝収穫し、水をやることが子どもたちの日課にもなりました。この事もあってか、みんなオクラが大好きです。

実際に植物を一緒に育てることは、子どもたちの心を育てることにもつながっていると思います。
そして、「絵本を読み聞かせる」こともその一つと考えています。

寝る前に絵本を読んでやることは長女が三歳の頃から始めたことですが、今も回数は減ったものの、続けています。図書館へ一緒に行き、絵本などを探す時間も楽しいひと時です。
その延長として、今年から小学校での読み聞かせボランティアに参加しています。月に二回、朝の十分ほどの時間、一クラスずつ担当し行います。私は月に一回だけ参加しており、まだ緊張の方が勝っていますが、だんだん楽しくなるに違いないと思っています。

自分が好きなことを通じて、子どもたちの心を育てる一助となれば、こんなにうれしいことはありません。