私は20年以上前から「NPO法人行徳いきいきの会」の会員としてボランティア活動を続けています。お花を通じた地域の人たちとのふれあいを大切にしてきました。
そして、10年前からは毎日内神田にある会計事務所に通って、主人といっしょに仕事をしています。地下鉄大手町易で下車して日比谷通りを15分程歩くのですが、昨年の秋、大手町駅の上のオフィスビルの谷間に立派な森が出現したのです。
千葉県の君津で3年かけて育成した樹木をそっくり移植したそうです。この森は私が育った愛媛県の田舎にある里山の風景を懐かしく思い出させてくれます。
地面を覆う下草は次々と可憐な花を咲かせます。アセビ、アマドコロ、ナデシコ、ヤマブキソウ等。カタクリの花を見つけた時は、「大手町の奇跡だ!」と思わず叫んでしまいました。そして先日はオレンジ色のキツネノカミソリを初めて見かけました。
今年初めに完成した新聞社のビルの前には、三日月形をした大きな花壇があります。季節ごとに、ネモフィラ、青いペチュニア、ブルーサルビアといった青を基調とした花々が植えられています。園芸家のこだわりなのでしょうか。
春には日本橋川に沿って780mの「大手町川端緑道」が開通しました。広い歩道の両側にはたくさんの木々や草花が植えられ、ネームプレートも取り付けられてまるで植物園のようです。私は帰宅時少し遠回りをして川端緑道を散策し、仕事の疲れを癒しています。
編集部よりNPO法人行徳いきいき花の会の皆さんは行徳駅(東京メトロ東西線)周辺や町の公園などを花と緑でいっぱいにする活動の他、毎月第4土曜日には行徳駅前公園において花苗の頒布会、花の育て方よろず相談会を開催されています。